1億円トイレよりしじみ?道の駅おおとう桜街道の豪華トイレが人気スポットになっているのはある意味すごい

1億円トイレよりしじみ?道の駅おおとう桜街道の豪華トイレが人気スポットになっているのはある意味すごい

1億円のトイレとして有名な道の駅「おおとう桜街道」。

2010年10月にオープンした国内最大規模となる道の駅は福岡県田川郡大任町にあります。

なにがそんなに豪華で1億円もかかっているのか、1度は見てみる価値があるだろうと行ってきました。

道の駅おおとう桜街道

福岡県北九州市から熊本や大分に向かう通過点として、多くの人が利用する道の駅。

地域の特産品や新鮮な農産物を販売する物産直売所「もみじ館」や「天然温泉さくら館」があります。

道の駅おおとう桜街道

国内最大規模といわれる広さは、なんと3万7000平米で西日本で最大級!

四季折々の花畑が楽しめるのも魅力のひとつです

そんな、道の駅おおとう桜街道ですが、なんといっても一押しなのが「1億円トイレ」。

1億円のトイレはもみじ館の中にあります。

1億円トイレとは?

1億円トイレは「優美トイレ」と名付けられていて、読んで字のごとく1億円をかけたトイレと言われています。

もみじ館に入って正面がさっそくトイレ!

物産館というよりトイレのためにつくられたような建物で、建物の3分の1がトイレ。

おおとう桜街道のもみじ館

トイレの入り口にある左右の壁には陶器で出来た幅5メートルを超える絵画があります。

右の壁はもみじ館にちなんでかもみじの木と葉。

陶板の端に作成者のサインがあります、達筆過ぎてよくわかりませんがとりあえず偉い人なんでしょう。

右の壁はもみじ館にちなんでかもみじの木と葉

もみじの葉ひとつひとつが陶器でつくられていて壊れやすいので、陶板には触れないよう竹でつくられた柵があります。

左の壁はさくらの木と花があります。

左の壁はさくらの木と花陶板

こちらももみじの葉と同じで、さくらの花がひとつひとつ陶器でつくられています。

もみじの葉とさくらの花の陶器はちいさな小皿程度のサイズですが、かなりの立体感!

こちらが近くで見たもみじの葉。

こちらが近くでみたもみじの葉の陶器

もみじの葉の形や大きさ、色も違っています。

もちろん、さくらの花もひとつひとつ花の形や大きさが違っていて、丁寧につくられているのがわかります。

さくらの花もひとつひとつ花の形や大きさが違う

ひとつの枠の中に50個ほどあるので陶器の数は3,500個以上、1個500円だとしても陶器だけで175万円ほどになりそうです。

左右の陶板の先に1億円のトイレがありますが、そこの前には自動演奏のグランドピアノ。

自動演奏するKAWAIのクリスタルグランドピアノ

KAWAIのクリスタルグランドピアノといえば700万を超えるものが多いですが、それに自動演奏機能がついたとなれば1,000万円を超える可能性も?

実は1億円トイレの中で一番高いのもはこのグランドピアノかもしれません。

肝心の1億円のトイレですが、どんなものかと入ってみると、中はとても綺麗なトイレです。

手洗器はひとつひとつ違う陶器、色合いも考えられていますね。

手洗器はひとつひとつがこだわった陶器

また、トイレの壁や個室には陶器の絵がいくつもかけられています。

トイレの壁や個室には陶器の絵がいくつもかけられている

トイレの奥は全面ガラス張りになっていて、日本庭園のような風景!

正面の壁から滝の様に水が流れ落ちています。

とても洗練された空間が広がっています。

トイレの奥は全面ガラス張りになっていて、日本庭園のような風景

綺麗に清掃されていて清潔でピカピカ!

そう、綺麗なトイレなんですが、いたって普通のトイレ。

1億円トイレとは総工費が1億円であって、もみじとさくらの陶板やグランドピアノ、庭園や滝だけでなく、トイレの建設費用も含めてなので、トイレはとにかく普通でした。

大任町は花としじみの町

1億円トイレで有名になった大任町ですが、実は花としじみの里としても有名。

もともと炭鉱の町だった大任町、石炭を洗うのに使っていた川の水が黒く汚れていました。

そんな真っ黒だった川を救ってくれたのが、水を浄化する作用を持つしじみだったとか。

川の透明度を取り戻してくれたしじみを町のシンボルとして長く大切にしていて、なんと、「大ちゃん」と「花ちゃん」というしじみをモチーフにしたマスコットキャラクターもいます。

そんなわけで、道の駅おおとう桜街道にはしじみを使ったフードがたくさんあります。

その中のひとつがフードコートの「カフェチェリーロード」で販売されている「しじみソフトクリーム」です。

道の駅おおとう桜街道限定の「しじみソフトクリーム」

濃厚なソフトクリームの上にピンク色の桜パウダーと乾燥しじみがトッピング。

申し訳なさそうに振りかけられた桜パウダーと、これでもかとたくさんの乾燥しじみ、この割合から見ても大任町のしじみに対する愛情が伝わってきます。

塩分がきいた乾燥しじみの食感がアクセントらしいのですが、見た目はとにかくグロテスク!

これをおいしそうと注文する人はいないでしょう。

塩分がきいた乾燥しじみの食感がアクセントらしいのですが、見た目はとにかくグロテスク

スプーンですくっても大量の乾燥しじみがくっついてきます。

意を決して食べてみると・・・。

めっちゃまずい!

乾燥したしじみは入りこのような触感と味ですが、それよりもさらに塩分が強く、ソフトクリームとも全然合わず、絶妙なまずさ。

サービスなのか、それとも通常運転なのか乾燥しじみも多すぎ!

結局、二口食べただけで後は乾燥しじみだけを取り除いて普通のソフトクリームとして食べました。

最上級北海道バニラが350円なのにしじみソフトは500円なら最上級北海道バニラを選びます。

ほかにも「しじみラーメン」や「しじみちゃんぽん」、「しじみカレー」なんかもあります。

「しじみラーメン」や「しじみちゃんぽん」、「しじみカレー」もある

ラーメンやちゃんぽんの方がしじみの出汁が出ておいしいかもしれませんね。

1億円トイレより遊び場が充実した道の駅

道の駅おおとう桜街道の「親子ふれあい子供広場」には大きな遊具から小さな子どもも遊べる遊具があります。

ターザンロープや水場などもあってちょっとした公園。

道の駅おおとう桜街道の子供ひろばには大きな遊具から小さな子どもも遊べる遊具がある

ローラーすべり台にはキッズスライダーの貸し出しもあって良心的。

思ったよりもスピードが出て迫力がありますが、ぶつからないよう部分的にローラーが回らないようになっているので安心です。

奥にはゴーカートやふれあい動物広場、そしてマスコットキャラクターの大ちゃんの姿が。

ゴーカートやふれあい動物広場も

ゴーカートの案内は係員がしてくれますが、お金を入れて出発すまではすべて手動。

車体はブリヂストンの最高級車です!

車体はブリヂストンの最高級車

スピードは大人が歩く程度なので小さな子どもだけでも安心。

1人で乗れない子どもは、後ろのウイングのところに大人が乗って一緒に運転していいので2~3歳の小さな子どもの姿もあってたのしそう。

1週するのに100円というのもポイントです。

1億円トイレはおまけのようなもの

道の駅に1億円のトイレがある!と話題になったおおとう桜街道ですが、10分~15分程見てまわったら、その後、1億円トイレのことはすっかり忘れてました。

総工費が1億円なので豪華なトイレというより綺麗なトイレという印象で、設備はいたって普通。

客寄せにはなるかもしれませんが、1億円かけるならもっと別のところに使って欲しいと思うのが町民の声なんじゃないかなと感じるトイレでした。