光の道で有名な福岡県福津市にある宮地嶽神社。
日本一のしめ縄や、沈む夕日が参道を照らし「光の道」が嵐のCMでも使われたことでも有名です。
その宮地嶽神社の門前町にある「松ヶ枝餅」、これが宮地嶽神社の名物です。
「え?松ヶ枝餅?大宰府の梅ヶ枝餅じゃなくて?」
宮地嶽神社では梅ヶ枝餅ならぬ松ヶ枝餅
大宰府天満宮といえば梅ヶ枝餅が有名ですよね。
ですが、宮地嶽神社では梅ヶ枝餅ならぬ松ヶ枝餅が名物!
宮地嶽神社は太宰府天満宮よりもはるかに古い歴史を持っていて、神代の時代の神功皇后が祭られています。
太宰府天満宮の始まりは道真公の御墓所に門弟の味酒安行が廟を建てたことで、1,100年以上の歴史があります。
しかし、宮地嶽神社は、神功皇后が渡韓のおりに宮地岳の頂に祭壇を設け天神地祇を祀り、祈願し船出したのが始まりといわれ、約1,700年の歴史があるとされています。
松ヶ枝餅は、神社の氏子たちが神様に供えるために作ったお餅が始まりで、太宰府天満宮の梅ヶ枝餅よりもはるかに古い歴史を持っているようです。
宮地嶽みやげの松ヶ枝餅
松ヶ枝餅は梅ヶ枝餅に比べ知名度が圧倒的に低い。
梅ヶ枝餅とほとんど変わりはないが、宮地嶽神社の神紋である「三階松」の焼き印が付いており、餠の種類は基本「白」の松ヶ枝餅と「よもぎ餅」の2種類。
厳密なレシピはなく、作り方は各店でそれぞれ違うそう。
門前町で最も神社側にある「宮地館」では「白」と「よもぎ」のほかに「抹茶餅」、「ごま餅」、「さくら餅」があります。
「磯部焼」、「みたらし餅」、「きなこ餅」もあるようですが、いつもの札がついているので今はもうやっていないのかもしれません。
定番の松ヶ枝餅とよもぎ餅、それにさくら餅を買ってみました。
見た目は梅ヶ枝餅と変わりはなし。
神紋「三階松焼印」もよく見えないので、松ヶ枝餅なのか梅ヶ枝餅なのかの区別がつかないところが梅ヶ枝餅のパクリだと言われてしまう原因なのかも。
よもぎ餅はその名の通り緑色の松ヶ枝餅。
割ってみると、中のあんこは思って以上にたっぷり。
梅ヶ枝餅よりも多く入っているように感じますが、梅ヶ枝餅の記憶も曖昧なので気のせいかも?
松ヶ枝餅の方が梅ヶ枝餅より柔らかい。
ただ、味は似ています。
さくら餅は和菓子の桜餅の味がほのかにして美味しい。
よもぎ餅もさくら餅も中は白の松ヶ枝餅と同じ。
それぞれの味がほのかにするぐらいでほとんど白の松ヶ枝餅を食べている感じではあります。
さすがにきなこ餅やみたらし餅は違うかも?
いろいろな味を楽しめるのは松ヶ枝餅のいいところですね。
松ヶ枝餅と梅ヶ枝餅は似て非なるもの
宮地嶽神社の松ヶ枝餅と大宰府天満宮の梅ヶ枝餅、歴史は松ヶ枝餅の方が古いそう。
ただ、知名度は圧倒的に梅ヶ枝餅で、福岡県民でも松ヶ枝餅は梅ヶ枝餅のパクリだと思われています。
宮地嶽神社でしか見ることがない松ヶ枝餅ですが、楽天でも販売されています。
大きな違いはないものの、梅ヶ枝餅と大きく違うところはいろいろな味が楽しめるところです。
宮地嶽神社の門前町にはほかにも松ヶ枝餅専門店があるので、いろんな味を探したり、食べ比べしてみるのも楽しいかもしれませんよ!