節分にその年の恵方を向いて無言で食べると良いとされる巻き寿司。
長い歴史があるように思えますが、1989年に広島県にあるセブンイレブン舟入店で「恵方巻」と名付けて販売したことにより、1998年頃から全国へ広がったと言われています。
節分の夜に恵方に向かって願い事を思い浮かべながら丸かじりし、食べ終わるまでしゃべらないことで願い事がかなうとされています。
ローカルルールのようなもので「目を閉じて食べる」あるいは「笑いながら食べる」とさまざま。
ほかにも「幸運巻寿司」「恵方寿司」「招福巻」などとも言われています。
企業の陰謀?ひた隠しにする恵方巻の真実
大正初期には大阪の花街で節分の時期にお新香を巻いた海苔巻きを恵方に向かって食べ縁起を担いでいたという説がありますが、実は遊女に男性器に見立てた巻寿司を丸かじりさせる遊びからきたとも言われています。
芸者が太巻きを一本丸のまま眼を白黒させながらほおばる姿を見て楽しんでいたとも。
そもそもこの説がデマだという話しもありますが、真偽はさておき、こういった由来があると知ってしまうと子どもをもつ親にとってはあまりいい話ではないですよね。
それだけではありません。
恵方巻ブームによって人気の具材や子どもが好きな具材、豪華な恵方巻や変わり種といった恵方巻の出現で大量生産され、売れ残った恵方巻の大量廃棄が大問題に!
エコじゃない!と話題になっても2021年では売れ残りの損失額が10億円を超えたなんて話しもあります。
恵方巻を販売する企業にとってもネガティブな情報はなるべく避けたいはずです。
もったいない精神なら自分でつくるのが1番
何とか売りたい企業の思惑もわかりますが、時代はSDGs(エスディージーズ)。
無駄に売れ残るような販売方法や大量廃棄は問題外です。
それならば自分でつくるのが環境に優しく、経済的!ご飯と海苔さえあれば好きな具材で恵方巻がつくれます。
具材は玉子ときゅうり、かんぴょうがあればとりあえず恵方巻になります。
後は子どもが好きなサーモン、ブリやしらすといった具材を用意してさっそく恵方巻づくりにとりかかります。
大事なのは恵方巻きを巻くときに使う竹製の道具で、簾(すだれ)を小さくしたような「アレ」です。
その名も「巻きす」!なくてもラップで代用できますが、あった方が雰囲気が出ていいですよね!
どこにでも売っていますが、なければダイソーやセリアなんかにも置いてあります。
まずはまな板の上に巻きすを広げたらその上に海苔をセットし、ご飯をのせていきます。
さらにご飯を広げるように敷き詰めていきます。
ここがポイントですが、ご飯をのせすぎると巻いたときに海苔巻きがパンパンになってしまい大変なことに。
薄く広げるだけでも結構な量のご飯を使いますので少ないかな?ぐらいがいいかもしれません。
もちろん、たくさん食べる人は多くのせてもいいですが、海苔も大きめにした方がいいですよ。
うまくご飯を敷き詰めたら好きな具材をのせていきましょう!
恵方巻の長さに合わせてカットしたサーモン、玉子ときゅうりだけでも簡単なサーモン恵方巻が出来上がります。
さらにしらすとしそもプラスして自分好みに。
好きな具材をのせたら巻きすを使って巻いていきます。
ただ巻くだけだと食べている途中でぼろぼろになってしまいます。
巻くときは海苔を内側に巻き込む感じで少しずつ、ゆっくりまいていくのがポイント!
一度巻いたら半分開いて、力を入れて巻き込みながら恵方巻を圧縮していくかんじですね、それだけで簡単に崩れることはなくなります。
ただ、力を入れすぎるとつぶれて綺麗な形にならないので絶妙な力加減が必要です。
同じ要領でほかの具材の恵方巻もつくっていきます。
カットした断面がこちら!
お店で売っている恵方巻に比べると見栄えは落ちますが、それでも十分な仕上がりに大人も子どもも大満足!
好きな具材で自分好みの恵方巻をつくれるので人気の恵方巻でも売り切れの心配もありません。
売れ残ったら廃棄される・・・なんてこともないのでフードロスにもつながります。
ご利益なんて気にしないで楽しむぐらいがいい
全国的にブームとなっていますが、意外と歴史の浅い恵方巻。
その年の恵方を向いて無言で食べるという地味なイベントなので、クリスマスやハロウィン、バレンタインほどの流行にはならないような気もします。
とくにフードロス問題が大きいので、大量に用意されているのを見ると、ニュースで見た大量廃棄されている光景を思い出してしまいます。
それならいっそのこと自分でつくるのが1番だということがわかりました。
子どもは自分でつくるというだけで楽しめ、自分でつくったのだからといってよく食べてくれます。
これからの恵方巻は予約するか自分でつくる時代ですよ!