ラーメンといえば庶民の味、というのはもう昔の話。
500円で大盛ラーメンが食べられたのはいつのことから、今はラーメンに700円以上は当たり前で、1,000円を超えるものも珍しくなくなってきました。
今でも500円で食べられるラーメンはあります。
しかし、1,000円のラーメンが500円のラーメンの倍おいしいかというとそんなことはありませんよね。
とんこつラーメンなら、特に味の好みがわかれます。
そんな福岡の博多ラーメン、今でも1杯280円という驚きの価格でラーメンを出す店があります。
安くて旨い本場博多のラーメン
1,000円超えのラーメンがあるこのご時世、280円ならその4分の1ほど。
安いラーメンを出すお店はほかにもあります。
ですが、安くて旨い本場のとんこつラーメン、それでいて驚きの280円ラーメンを出すのは福岡市及び近郊に4店を構える「18(いっぱち)ラーメン」だ!
18ラーメンの本店は福岡市南区にある「一九(いっきゅう)ラーメン」。
昭和40年創業の老舗ラーメン店で、とんこつラーメンを1杯450円で提供するオーソドックスなお店ですが、これでも十分に安いはず。
一九ラーメンの直営店なのが18ラーメンなんです。
280円でもラーメンの味は本物
本店の一九ラーメンで使用する豚のロース骨(背骨)とげんこつ(脛骨や大腿骨)だけを使った豚骨100%の白濁スープ。
そのスープを18ラーメンの各店へと配送しています。
つまり、名店と同じ味を1杯280円で食べらるので安くて旨いと評判なんですね!
安い理由はそれだけではありません。
ラーメンのチャーシューといえば2枚入っていることが多いものですが、それを1枚に。
さらに18ラーメン大土居店に併設している製麺工場で自家製麺し、分量を5%だけ減らすことで麺のコストは落としています。
これだけでここまで安いラーメンが出せるのかと疑問は残りますよね。
そうねんです、1杯280円のラーメンが出せる理由、それは18ラーメン各店がどれもパチンコ店の敷地内駐車場の一角や近くにあること。
パチンコ客が気軽に食べられる食事をということで、オーナーからタダ同然の家賃で借りられてるいることが大きいんだとか。
さっそく入口の食券販売機で食券を購入。
18ラーメンは1杯280円ですが、ワンタン麺やチャーシュー麵でも480円!
ラーメンにチャーシュー丼をつけてもワンコイン500円で食べれる安さ、これは大丈夫なのかと心配になるレベル。
やってきたラーメンも280円のラーメンとは思えないとんこつラーメン。
スープはほのかに香る小麦の風味とあっさりめで臭みはなく、まろやかで優しい味わいだがしっかりと主張してくる豚骨の旨味。
脂もサラサラしていて、後味もさっぱり食べやすい。
麺は細すぎない程度の細麺。
テーブルにあるのはゴマとコショウ、そして紅ショウガ、高菜。
余計な物は置いてません。
とんこつラーメンにかかせないのにんにくがない!
と、思う人もいるかもしれませんが、にんにくは厨房の中にあります。
18ラーメンのどの店舗でもそうですが、にんにくは店員にお願いすれば出してくれます。
にんにくはすりおろしされたもので、色は黄色より白に近い色です。
あっさりめ食べやすいラーメンですが、ちょっと物足りないと感じればにんにくで調整するのもいいです。
豚骨の旨味とにんにくは相性がバッチリなので、今日はガツンとしたものが食べたい!という時にもおすすめです。
チャーシューは1枚しか入っていませんが大きめで、しっかりと噛むより口の中でとろとろととけるような柔らかいチャーシュー。
これで本店の一九ラーメンとほぼ同じ味。
むしろ、同じ味なのに280円という安さなら、麺の量が5%少ないとかチャーシューが1枚だけとか、そんなことはまったく気になりませんよね。
日清カップヌードルが原材料である小麦の価格高騰や包材などの資材価格や物流費の上昇が続いていることを理由に2022年6月1日出荷分から21円アップの214円と値上げしました。
税込だと231円なので、18ラーメンとの差は僅か49円。
これで本場博多のとんこつラーメンが食べられるとなればこれはもう行くしかない!
食べ終わった後の満足感はカップラーメンでは味わえまんから。