日本国内でオミクロン株がこれまでにない猛威を振るい、感染拡大による第6波に突入してしまいました。
医療現場や職場、学校とさまざまな所で感染者が増加しています。
しかし、これまでは感染者が出ると濃厚接触者として認定されていた状況でも常にマスクを着⽤し、会話がなければ濃厚接触者と判断されない場合も多くなってきています。
無症状で重症化しにくいとはいえ、他の株よりも感染しやすいオミクロン株の流行で、本当に自分自身が感染していないのかは不安なところですよね。
濃厚接触者として認定されたわけではありませんが、周辺でもコロナ感染者が急増していることもあり、医療用抗原検査キットを使って調べてみることにしました。
医療用抗原検査キットってなに
新型コロナウイルスの感染を手軽に調べられる、それが抗原検査キット。
PCR検査より精度が劣り、陰性の証明には推奨されていませんが、短時間で結果が出るのが、もしコロナ陽性の結果がわかればそれ以上の感染リスクの低減につながります。
鼻の粘膜を採取し、試薬と混ぜてウイルス特有のたんぱく質(抗原)が含まれているかどうかを調べる簡易的なものです。
インフルエンザの検査と同じのようなものと言えばわかりやすいかもしれません。
Panbio™ COVID-19 Antigen ラピッドテスト
医療用抗原検査キットはその名の通り、医療用という名の通り薬局医薬品として取り扱われるものです。
ドラッグストアやインターネットで売られているものの中には「研究用」抗原検査キットもあり、国が承認したものではありません。
どの抗原検査キットを買えばいいのか悩むかもしれませんが、その時は調剤薬局で販売している医療用抗原検査キットを購入するようにしましょう!
今回使用したのはアボット ダイアグノスティクス メディカル株式会社の「Panbio™ COVID-19 Antigen ラピッドテスト(鼻腔ぬぐい液用・ S)1テスト用」です。
- Panbio™ COVID-19 Antigen ラピッドテスト
- 判定時間:15分
- 陽性一致率(残液):98.1%
- 陰性一致率(残液):99.8%
- 感染リスク低減機能検体抽出容器
- 陽性/陰性コントロールスワブ同梱
- 個包装(アンプル)タイプ抽出液
- 2つの製品規格(10テスト用/1テスト用)
中にはテストデバイス、鼻の粘膜と混ぜる抽出液、滅菌綿棒、検体抽出容器とそのキャップ、検体抽出容器立てが入っています。
テストデバイスと滅菌綿棒は専用に袋に、検体抽出容器とそのキャップ、検体抽出容器はミニジップロックのようなものに入っています。
説明書は見ながら直感的に使える簡易版と、詳細な説明がが書いてあるものが2つ用意されています。
使い方はいたって簡単!まずは抽出液の先をねじ切って準備を開始します。
中の線は検体抽出容器の下についている白いキャップのすぐ上の二重に見える線です。
検体抽出容器の中の線まで抽出液を入れます。
検体抽出容器の中にの中の線まで抽出液を入れたら倒れてこぼれないように検体抽出容器立てに置きます。
つぎに滅菌綿棒を使って説明書通りに鼻の粘膜を採取していきます。
採取方法は首を後ろに70°傾け、斜め上を見るように仰ぎます。
鼻の穴の奥に滅菌綿棒を入れ、5回程かきまわします。左右の鼻それぞれするので合わせて10回程しましょう。
鼻の粘膜を採取したら滅菌綿棒を検体抽出容器の中に入れます。
鼻の粘膜を採取したときと同様に、滅菌綿棒を検体抽出容器の中に入れた抽出液に浸して、5回程かきまわします。
終わったら検体抽出容器からはみ出ている長い部分は折れ線部分で折りまげて外し、キャップを閉めます。
滅菌綿棒お長い部分を折ってキャップを閉めたらこういう状態になります。
検体抽出容器の中身がこぼれないようしっかりキャップを閉めます。
下のキャップを外し、鼻の粘膜と混ざった抽出液をテストデバイスの小さな穴へ5滴落とすだけ、これで終了!後は結果を待つだけです。
医療用抗原検査キットの結果は?
Panbio™ COVID-19 Antigen ラピッドテストの判定時間は15分!すぐに結果がわかります。
20分以降は判定に使用しないとされています。
説明書には「本品の判定が陰性であっても、SARS-CoV-2 感染を否定するものではない」と書かれていますが、陽性一致率は98.1%、陰性一致率は99.8%と高いようです。
テストデバイスの小さな穴へ5滴落としたらすぐにピンク色に変わり始めました。
小さな穴から抽出液が右から左に向かって徐々に浸透しているのがわかります。
テストライン(T)およびコントロールラン(C)の両方にラインが出た場合は陽性。
コントロールラン(C)のみであれば陰性ですが、テストライン(T)のみやどちらにもラインが出なければ測定不能でやり直しです。
5分から10分ほど経つと徐々に色が薄くなり、ラインが浮き出し始めます。
うっすらですが、コントロールラン(C)にラインが見えています。
15分経つとピンク色だったものが完全に白に戻り、ラインのみが残った状態となりました。
コントロールラン(C)のみにラインが出たので陰性という結果でした。
結果が出るまではコロナだったらどうしようとかなり不安でしたがよかったです。
検査後の対応
もしかしたら濃厚接触者かもしれない、まわりにコロナ陽性者が増えてきて心配になったり、帰省などの前に医療用抗原検査キットを使ってみようと思う人は多いと思います。
もし、検査をして陽性だった場合速やかに医療機関を受診してください。
陰性の場合でもPCR検査と抗原検査は100%絶対ではありません。
疑陰性の可能性もあるので、なんとなく症状があるなと感じたらやはり医療機関を受診した方がいいかもしれませんね。