自転車のダイヤルロックを忘れてしまったら?業者に頼んだら怪しすぎたので自分で切断したら1分で解決した

自転車のダイヤルロックを忘れてしまったら?業者に頼んだら怪しすぎたので自分で切断したら1分で解決した

自転車などによく使われるダイヤル式のワイヤーロック。

決められた数字に合わせることでロックできるので、鍵を持ち歩く必要がなく便利な鍵ですよね。

鍵穴がないのでピッキングされる心配もなく、番号を共有すれば誰でも乗れますが、ついつい暗証番号を忘れて開けられなくなってしまうことも。

自転車のダイヤルロック、ついつい暗証番号を忘れて開けられなくなってしまうことも

思いつく数字を試してみても開かず、どうにか開けれないかと試行錯誤しても番号を控えてなければ思い出すか運よく開く以外に手立てはありません。

そんなダイヤルロックですが、ネット上では「ダイヤルロックの開け方」が紹介されるほど簡単に開くようです。

ダイヤルロックの開け方とは

暗証番号を忘れて開けられなくなったワイヤーロックを「壊すことなく開ける」といったもの。

悪用は厳禁!としながらも紹介するブログや動画は多い。

やり方はこうだ!

まず全ての数字をわかりやすいように「0」に統一、鍵の差し込み口に近いダイヤルを一つずつ回していくだけ。

このとき、ダイヤルを1つ動かすごとにダイヤルの隙間をカチャカチャと引っ張ったり押し込んだりします。

すると、正しい数字の場合は間違った番号のときよりも感覚が変わり、ダイヤル部分が左右によく動くという特性があるとか。

あとは2番目、3番目と順番にやっていくだけ壊すことなく開けることができるらしい。

そんなことで簡単に開けれるなら、というわけで実際に試しみた。

自転車のダイヤルロック、全然開かねー!

全然開かねー!

そもそもダイヤルの隙間をカチャカチャやっても動かないい、違和感もない。

ダイヤルロックの開け方の紹介で使っているダイヤルロックも100均や安い鍵ばかりで、ちゃんとしたダイヤルロックだとこの開け方はあまり効果はなさそうです。

鍵開け業者は高いし怪しい

ダイヤルロックの開け方も当てにならず。

鍵開けは専門の鍵業者に相談した方がいいかもしれないと思いネットで検索すると、「最短5分で到着、鍵開け最安値2,200円~」の文字が。

それなら頼んだ方が早いですよね!

さっそく電話してみると対応しているエリアかどうかの確認、都道府県を伝えると、出張費用含め費用は1万5,000円~2万円との返事が。

最安値2,200円なのに1万超えだと?

理由を聞くと、2,200円は鍵開けの最低限必要な費用なんだとか、それに技術料4,400円+鍵の難易度と出張費用で1万5,000円~2万円になるとのことでした。

それなら最低限必要な費用2,200円+技術料4,400円は確実なので最安値2,200円じゃなく6,600円になるはず。

不信感を抱きつつ次の鍵業者へ電話してみると同じ1万5,000円~2万円、さらに次の業者も1万5,000円~2万円。

業者名フリーダイヤル電話対応公表最安値実際の料金対応法人番号会社名所在地
みんなの鍵屋さん050-3000-59503,300円~8,000円~15,000円最短15分4020001130716(株)RS神奈川県横浜市神奈川区金港町6-3横浜金港町ビル5F
駆けつけカギの救急隊0120-658-119×4,980円~8,000円~30,000円最短30分6060001024086(株)m3栃木県小山市駅東通り1-22-30T.SⅢビル4階401号室
鍵屋の救急車0120-241-7566,600円~8,000円~15,000円最短5分7010701042077(株)街の救急車東京都品川区西五反田8-2-12アール五反田7A
鍵屋の救急110番0120-245-6396,600円~8,000円~15,000円最短5分5010701042079(株)救急110番東京都港区南青山2-2-15WIN青山531
カギの110番0120-691-9246,600円~8,000円~15,000円最短3分2010701039111(株)110番東京都品川区平塚1-6-4
街の鍵屋さん0120-899-3336,600円~8,000円~15,000円最短5分6010701041996アールインタラクティブ(株)東京都品川区平塚2-6-13スバルビル6F
鍵屋の110番救急車0120-499-1106,600円~15,000円~20,000円最短5分6010701033399(株)水のレスキュー東京都品川区平塚2-6-13スバルビル7F
鍵お助け隊0800-805-80778,800円~折り返し最短5分存在せず(株)ナメラカ大阪府大阪市北区梅田1-11-4-1000

業者名や会社概要は違っても似たような名前ばかり、同じ女性が同じ謳い文句で同じ回答、料金も大雑把ながら同じ。

「鍵屋の救急車」「鍵屋の救急110番」「カギの110番」「街の鍵屋さん」「鍵屋の110番救急車」はどこに電話しても同じ女性が「はい、鍵屋です」と電話にでます。

試しに「鍵屋の救急車」に電話して、「カギの110番ですか?」と尋ねたら、「はい、カギの110番です!」と言われました。

高額になる理由は鍵業者は電話で依頼を受けると、その地域の提携する業者に投げて紹介料を貰うからのようで、提携する地元の鍵業者に直接電話して聞いてみたら「紹介料がかからないので出張料含め8,000円以内で行けますよ!」と言われました。

高額になる鍵屋の特徴
  • 所在地が大都市のビルなのに全国対応
  • 繋がるのはコールセンター
  • 電話対応が事務的
  • 明朗会計という言葉が多い
  • HPの情報量が多くて文字が小さい

安易に鍵業者に頼むと実際に必要な費用の倍以上がかかるようなので、どうしても専門の鍵業者に依頼するなら地元の鍵業者を探して直接問い合わせてください。

怪しい情報より切断する方が断然はやい

ダイヤルロックの開け方も専門の鍵業者も役に立たず。

何万円もするような鍵ならまだしも、1,000円~2,000円のダイヤルロックに高額な費用はもったいないのでワイヤーカッター(ボルトクリッパー)という専用の工具で切断することにしました。

ワイヤーカッター(ボルトクリッパー)という専用の工具で切断

購入するのであれば3,000円~5,000円ほど、新しい鍵代を足しても鍵業者に依頼するより安い!

交番にもワイヤーカッターを置いていることが多く、無料で切断してくれるので助けてもらうのも手です。

ですが、ダイヤルロックを駐輪場のスタンドと一緒にロックして動かせず、切断してもらえないので仕方なく自分で切断する方法を選びました。

ワイヤーカッターを使って自分で切断

紙を切るようにとはいかないので、ワイヤー1本1本を潰しながら切っていきます。

女性の力だと時間がかかるかもしれませんが、一般的な男性なら1分程で切断完了!

一般的な男性なら1分程で切断

紙を切るようにとはいかないので、ワイヤー1本1本を潰しながら切っていきます。

頑丈に見えるワイヤーロックも1分で切れてしまいました。

これだと家の敷地内やマンションの駐輪場に自転車を止めていたとしても簡単に盗まれてしまうのは納得ですね。

まとめ

放置していた自転車に乗ろうと思ったら、暗証番号を忘れて開けれなくなってしまったダイヤルロック。

ダイヤルロックの開け方といった怪しい情報も、所詮は100均のような安物の鍵にしか使えず、それなりにしっかりしたつくりの鍵には使えませんでした。

鍵業者も依頼を受けたらその地域の提携業者に投げるような業者ばかりで、いくつかは同じ業者が会社名とサイト名を変えているだけ。

自分で切断したり壊したりする方が断然早くて安い。

その次は交番を頼る方がいいです。

どうしても鍵業者に依頼する場合はGoogleMapや電話帳などを使って近くに店舗があるか、電話番号がフリーダイヤルでなく市外局番から始まる番号かを確認してから地元の鍵屋さんを選んでください。