世界に数多ある料理の中でラーメンほど独特な存在はなく、トレンドに敏感な業界は珍しい。
それまで口コミなど狭い範囲で限定されていたラーメンはインターネットの普及と共に1990年代後半から一大ラーメンブームを引き起こし、一気に日本全国へと広がっていきました。
美味しいと話題になれば一杯のラーメンを食べるために長い行列をつくり、つねに行列ができる人気店は数知れず、ブームに乗って国民食という地位を獲得してきました。
そんなラーメンブームですが、令和に入ってもなお健在、遂にはラーメン店だけではなく、回転寿司チェーン店のサイドメニューでも簡単に本格ラーメンが食べられるようになりました。
回転寿司チェーンのラーメンは専門店に負けない味がコンセプト
回転寿司チェーンには人気ラーメン店が監修したラーメン、ラーメン店にも負けないラーメン、専門店に負けない味をコンセプトにしたラーメンが続々登場。
その中でも回転寿司のサイドメニュー先駆者的存在のくら寿司には「鶏白湯(とりぱいたん)」という専門店顔負けのラーメンがあるのをご存じですか?
2014年頃に大ブームを巻き起こし、鶏白湯ラーメンの新店が続々とオープンしたものです。
そんな鶏白湯ラーメンをくら寿司で食べてみました!
くら寿司の鶏白湯ラーメン
鶏白湯とは白濁したスープが白湯(ぱいたん)で、鶏出汁を使っているものを「鶏白湯(とりぱいたん)」と言います。
いわば、とんこつラーメンの鶏バージョンで丸鶏や鶏ガラなど、鶏をメインにじっくりと煮込んで白濁させたスープを用いるラーメンですが、豚骨とは異なるあと味が幅広い層に支持されているようです。
本場の鶏白湯ラーメンについてはわかりましたが、くら寿司の鶏白湯ラーメンはどうでしょうか。
ラーメンのスープは店舗でじっくり煮込んでいるものですが、お寿司がメインの回転寿司チェーンではサイドメニューの1品に過ぎないのでスープは購入しているのでしょう。
麺はラーメンというよりうどん麺のような太麺で食べごたえがありますが、少しゴムっぽい感じも。
具はチャーシュー3枚、ネギ、ゆずの3種類ですが、関西と関東でネギの種類が違うようです。
ちなみにネギ入りかネギ無しか選ぶことができます。
スープは思った以上にあっさりした鶏スープ・・・なんですが、とにかくゆずの味が強すぎ!
鶏ベースのラーメンを食べているというより、完全にゆずスープ!申し訳なさ程度に鶏の風味を感じるレベルです。
ゆずが苦手な人は食べれないかもしれない、それぐらいゆずの味が強いスープです。
チャーシューは3枚入っていましがひとつひとつのサイズは小さめ。
ですが、柔らかめに煮えており、豚肉の旨味も美味しいです。
まとめ
ラーメンとしてはお世辞にも美味しいとは言えませんが、ちょっと麺でも食べたいなと思ったときに食べれるものと思えばそれなりの味といえます。
サイドメニューだけあって具材も量も少ないですが、430円と値段の割には悪くはないかもしれません。
近年では回転寿司チェーンのラーメンが美味しいと話題ですが、ラーメン狙いで行くのはちょっと違うかも。
満足するラーメンに出会うにはラーメン店に行く方が無難ですね。