とんこつラーメンを世界一研究し、美味しさを永遠に追求し続ける「一蘭」。
初代店主である中原夫妻が屋台「双葉ラーメン」として創業したのが始まりですが、その後、屋号を「一蘭」と改名しました。
中原夫妻が高齢で廃業を予定するなか、吉冨学が屋号を買い取り、営業を継続したのが現在の一蘭です。
ラーメンの真ん中に唐辛子ベースの赤いタレを浮かせるのは中原夫妻の一蘭が元祖ですが、一蘭といえばおなじみの「記入式オーダーシステム」「味集中カウンター」は現在の一蘭になってからです。
今となっては年商186億円のとんこつラーメン有名チェーン店へと成長しました。
そんな一蘭が開発し、販売するカップ麺ですが、希望小売価格から値下げしないよう求めていた可能性があったとして公正取引委員会からの調査を受けていると報道されました。
独禁法違反疑惑の一蘭カップ麺の味は?
一蘭のカップ麺は、2021年10月29日に税込み490円という強気の価格設定で発売。
2021年10月29日には総出荷数が500万食を突破したらしく、500万食×490円だとカップ麺だけで24億5,000万円を僅か8か月余りで稼いだことになりますね。
この高価格設定の一蘭カップ麺、食べたことがなかったのでこの際食べてみることにしました。
自社ブランドのカップ麺なので自社工場で製造しているのかと思いきや、なんと製造者は「わかめラーメン」や「スーパーカップ」でおなじみのエースコック。
内容量128gに対し、麺は60gと少なめですね。
ラーメン本来の味を楽しめるようにと「あえて具は入れておりません。」の文字が。
つまり具は何もなく、麺とスープのみということです。
具なしなので中身は後入れスープの粉末が1袋、後入れスープの液体が1袋、秘伝のタレが1袋入っています。
面はノンフライ麺で、とんこつラーメンらしく細麺使用ですが、60gと少なめなので薄い。
熱湯4分、湯量の目安は440mlで、スープはすべて後入れなのでとにかくふたを開けたらお湯を注ぐだけ。
後入れスープの液体と秘伝のタレはふたの上で温めておくと後から出しやすいです。
お湯を注いで4分経ったらまずは後入れスープの粉末を入れます。
後入れスープの粉末だけだとさっぱりした味のラーメンスープ。
続けて後入れスープの液体を入れます。
後入れスープの粉末と液体は入れる量によって味を変えることができるようで、うす味とこい味が選べます。
- うす味
- 後入れスープの粉末をすべて入れる
- 後入れスープの液体は半分ほど入れる
- こい味
- 後入れスープの粉末をすべて入れる
- 大さじ4杯程度スープを取りのぞいた後、液後入れスープの液体をすべて入れる
出来上がったのがこちら。
スープを吸い込んで少し麺はふくらんでいますが、細麵から中麺の間ぐらいですね。
一蘭の特徴であるとんこつラーメン特有のとんこつ臭さはなく、一蘭を再現しているかと言われると、そこまではないような気がします。
麺の量が少なく、具がないので食べた感じは全体的に少なく感じます。
このカップ麺を食べて一蘭のラーメンだ!とは言えないまでも、スープは意外と美味しい。
秘伝のタレを入れるピリッとした辛みがアクセントになってさらに美味しい。
ですが、辛い人が苦手なら半分ぐらいがちょうどいいかもしれません。
この、ラーメンの真ん中に唐辛子ベースの赤いタレを浮かせる元祖が本当の初代一蘭スタイル。
麺はよくあるカップ麺ですが、スープは秘伝のタレが入ることでなんとなく一蘭感は出てきます。
一蘭カップ麺のスープ活用レシピ
公式サイトで紹介されている一蘭カップ麺の残りスープを活用したレシピ。
うす味で余った液体スープを使用したパラパラ炒飯、こい味で余った液体スープを使用しただし巻きたまごの2種類があります。
後入れスープの粉末と液体はすべて入れているので、うす味とこい味の中間のスープ。
なのでうす味スープを使ったパラパラ炒飯にしました。
まずはご飯200gと卵を炒めます。
後は余った一蘭カップ麺のスープと青ねぎを入れて炒めれば完成!
ご飯の量とスープはお好みで、味見をしながら調整してください。
スープは少なすぎると味が薄くなりますが、入れすぎるとべちゃべちゃになってしまいます。
うす味でつくるレシピですが、ある程度味がこくないとスープも多めに入れないといけなくなります。
しっかり色がついて水気を飛ばせば「一蘭カップ麺の余りスープでつくった炒飯」の完成です。
余りスープはご飯200gに対して大さじ3~4杯ほどしか使っていないので、4~5人前はつくれそうです。
秘伝のタレによるピリッとした辛さも美味しいです。
まとめ
一蘭のカップ麺は、しっかりとしたスープの味が美味しいカップ麺でしたが、一蘭の味を再現しているかと言われとそこまではないといった感じ。
それなりに美味しいですが、具なしでこれは高い。
なんといっても490円の価格設定が購買意欲を低下させています。
他のカップ麺と大きな違いの差は感じず、せいぜいカップ麺としての味を評価しても200円台が限界。
一蘭カップ麺のスープ活用レシピも、一蘭じゃない他のカップ麵でもできるのでこれじゃないと感もとくにない感じですが、一蘭好きなら一度は食べてみるのもいいかもしれませんね。