キャップのてっぺんについてる丸いやつ。名前って知ってました?天ボタンやくるみボタンと呼ぶそうですが、正式名称は天ボタンのようです。
デザイン的な意味合いや縫い合わせを補強するためのパーツでもあるこの天ボタン、気がついたらいつの間にかなくなっていました。
天ボタンのないキャップはもうキャップではないですよね。
そんなわけで、いろいろとリフォームショップに聞いてみたのですがどこも天ボタンの修理はできないようなので、今回は天ボタンの修理に挑戦してみました。
天ボタンってなに?
天ボタンとはポリプロピレンという強度の高いプラスチックのボタンを生地で包んでいるもので、キャップの印象を変える重要な部分でもあります。
サイズは25mm、19mm、15mm、13mmの4種類がもっとも多いもので、クロムハーツやニューエラなどのブランドのロゴがあしらわれたものもあります。
キャップの内側からピンで差し込み、トップ・ワッシャー・ピンの3点セットが天ボタンと言われるものですね。
平均的なサイズは19mmか15mmで、どちらかというと19mmがよく使われているようです。
キャップにあう生地探しが大事
まず、キャップの裏側を見て余った生地を切り取れるかを見てみましょう。天ボタンはボタン部分を生地で包んでいますので、天ボタンに使える大きさの生地がとれなければキャップにあう生地を探さないといけません。
白や黒のキャップだといいんですが、柄物や珍しい色のキャップになると全く同じ生地を探し出すのは難しいです。
生地は手芸屋さんやホームセンターをまわれば数百円程で買えます。
今回、天ボタンの修理に挑戦するキャップは黄色のハンバーガー柄とかなり特殊。
色合わせをした結果、一番近い黄色とクリーム色の2色を選びました。
天ボタンを綺麗につくるコツ
天ボタンを包む生地が決まったらトップの部分に合わせて大きめに生地をカットします。
生地が小さいと包むときに巻き込むので生地が足りなくなるので、生地を包みながら多い分はカットしながらサイズをあわせるのがいいです!
トップの全体を生地で包んだら生地が出てこないようワッシャーで軽く押さます。
このままだと不格好なので、軽く押さえたワッシャーとトップの隙間からつまようじで押し込んでいくと綺麗にできます。
うまく生地を巻き込んだらワッシャーを押し込んで生地を挟むと完成!かなりいい感じにできました。
同じ要領でクリーム色の天ボタンも作成しました。
実は天ボタンのトップの部分に生地を包むには専用打ち器とハンドプレスが必要らしいです。
天ボタンと生地を用意した後にこの事実を知ったので、自分ではできないかも・・・と思ったんですが、やってみるとハンドプレスがなくても結構簡単にできちゃいました。
天ボタンの取り付け
2種類の天ボタンが完成!黄色とクリーム色の天ボタンをキャップに合わせてみたところどっちもいい感じです。
悩みましたが、せっかく柄の色と合わせたので黄色天ボタンを取り付けることにしました。
キャップの裏からピンを差し、キャップのてっぺんからでてきたピンの先をトップ部分と挟みます。
ピンの長さが足りなかったりキャップの生地が厚いとピンの先がキャップの裏から出てこない可能性もあります。大抵のキャップでそれはほぼないと思いますが、天ボタンを購入する前にピンの長さと生地の厚さを見ておいたほうがいいです。
一度挟んでしまったらペンチで引っ張ったりしないと取れなくなります。手で外すのは難しいので生地が綺麗に挟めているかもう一度確認。
問題なければ「カチッ」と音がするまで強く押し込むとバッチリ!
以上です!完成まで所要時間は10分程、コツさえつかめば天ボタンの修理は簡単です。
自分でやってしまえばリフォームショップを探さなくてもいいですし、別の色に変えてみるのもいいですよね!